目次
①アロママッサージは誰でも施術できるワケではない
②禁忌事項一覧
③その他注意したい点
④今回のまとめ
禁忌(きんき)とは「してはいけないこと」。禁忌事項に当てはまる場合はアロママッサージを受けられません。
アロママッサージの禁忌事項にはどのようなことが挙げられるのか?把握しておきましょう。
この記事では、禁忌事項をはじめ注意点についても触れていますので、アロママッサージを受ける方はぜひ参考にしてみてください。
①アロママッサージは誰でも施術できるワケではない
アロママッサージはどんな人にも良い影響をもたらしてくれそうですが、そうではありません。
誰でも受けられるのではなく、基本的に健康かつ安全な状態でしか施術ができません。
アロマを浸透させ、かつマッサージするわけなので、持病があったり妊娠中の方にはリスクが伴うのですね。(その他の禁忌事項についてはこの後解説します。)
禁忌事項に当てはまる方がアロママッサージをしても、十分な効果を得られないばかりか逆効果になることもあります。わざわざお金を払ってリスクを取るのは避けたいですよね…。
体調が悪化してしまうだけでなく持病がある方は病状の悪化を招くおそれもあるので、アロママッサージでは最初の施術で「カウンセリングシート」もしくは「問診票」を記入するのが一般的です。
持病があったり体調が悪い場合は正直に回答してくださいね。場合によっては断られることもありますが、それは安全を重視したうえでの良心的な判断です。
②禁忌事項一覧
妊娠中 | 流産の危険性がある |
高血圧 | 施術後に頭痛や吐き気を起こすことがある |
低血圧 | 更に血圧が低くなってしまう恐れがある |
悪性疾患 | 癌や急性の病気にかかっている場合は転移の恐れがある |
出血性疾患 | 出血がひどくなる恐れがある |
潰瘍性疾患 | 潰瘍から出血する可能性がある |
生理中 | 出血量が増えてしまう恐れがある |
予防接種 | 予防接種後24時間以内の場合 |
血栓症 | 血栓が心臓に運ばれてしまう可能性がある |
心臓病 | 通常より増えたリンパ液を処理できない可能性がある |
手術直後 | 特に~6ヶ月後までは注意が必要 |
感染症 | リンパの循環を促進させると感染源が拡大する恐れがある |
これらが全てではありませんが、大まかにまとめるとこのようになりました。
アロママッサージにハマる女性は多いですが、妊娠したら出産を終えて体調が安定するまでは施術を我慢しましょう。
特に妊娠初期は注意が必要で、施術は断られます。
妊娠初期にアロママッサージを行ってしまうと免疫力がアップしてしまい、流産してしまう可能性が高くなるのです。
妊娠中はどうしても浮腫みやすくなりますし気持ちも不安定になりがちですが、安定期になり医師から許可が出れば背中を中心に施術可能なこともあります。
安定期であってもお腹や胸は不可だったり、妊娠中に使っていいアロマオイルを使って施術する、といった注意点もあります。
癌などの悪性疾患は感染が他に転移をしてしまう可能性があるので、禁忌とされています。
心臓疾患がある場合は通常より増えたリンパ液を処理できないことがあり、結果的に心臓に大きな負担をかけてしまうことがあります。
血液は一定の量を保ちながら心臓へ戻っていきますが、アロママッサージを受けることにより一時的に心臓に戻る血液の量が増え、心疾患が悪化してしまう恐れもあるのですね。
感染症も注意です。体がウイルスと戦っている最中にアロママッサージを受けると、ウイル
スを体内に循環させてしまうことがあります。
③その他注意したい点
禁忌事項には含まれていませんが、空腹時や満腹時のアロママッサージも注意しましょう。
空腹時の注意点といえば、施術後の食事です。アロママッサージを受けた後は代謝が良くなっており、食べたものを吸収しやすくなっています。
施術後すぐにジャンクフードや脂っぽいものを食べるのは控え、野菜やフルーツなどヘルシーなものを選ぶようにしましょう。
お腹がペコペコで食べ過ぎてしまうこともあるので、ドカ食いにも注意してください。
「アロママッサージを受けるのは食前と食後ならどっち?」と思うかもしれませんが、どちらかというと食前がおすすめです。
満腹時はうつ伏せの状態が苦しくなりますし、お腹のマッサージができずに施術の質を落としてしまうこともあります。
食後は消化を助けるために全身の血液が胃や腸に集中しますが、そこにアロママッサージをすると消化吸収が妨げられてしまいます。胃もたれを起こしてしまう可能性もありますね。
食後2~3時間は空けたほうがいいと言われており、食後30分以内の施術をお断りしているところもあります。
④今回のまとめ
● 妊娠中のアロママッサージは基本的にNG
● 悪性疾患は感染が他に転移をしてしまう可能性がある
● 食前と食後なら「食前」の施術がおすすめ
● 食後2~3時間は空けたほうがいい